ゴールドマン・サックス、約600億円のビットコイン現物ETFを保有
米証券取引委員会(SEC)に提出される13Fレポートによると、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)はさまざまな銘柄のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)を保有している。 四半期分の13Fレポートで、同行が米国のビットコインETF11銘柄のうち7銘柄を保有していることが開示された。 最大の保有銘柄は、ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」で2億3860万ドル(約351億円、1ドル147円換算)。次いでフィデリティ(Fidelity)の「ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)」で7950万ドル(約117億円)、インベスコ・ギャラクシー(Invesco Galaxy)の「インベスコ・ギャラクシー・ビットコインETF(BTCO)」で5610万ドル(約82億円)、グレイスケール(Grayscale)の「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」で3510万ドル(約52億円)。また、BITB、BTCW、ARKBも少額保有している。 SoSoValueによれば、ビットコインETFの13日のフローは引き続き好調で、1日あたり439万ドル(約6億5000万円)の資金流入を記録。 テキサス州オースティンで開催された米CoinDeskの「Consensus 2024」で、同行のデジタル資産部門のグローバル責任者であるマシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏は、ビットコインETFは業界にとって「大きな心理的転換点」であると述べた。 「ビットコインETFは明らかに驚くべき成功を収めている」と壇上で発言。同氏は、主に資産のデジタル化に焦点を当てている。 「我々のような機関は実際、金融システムの一部をより効率的な方法で運用できるよう変革する可能性を暗号資産(仮想通貨)に見出している」 同行は以前、顧客は暗号資産に興味を示していないと述べていた。 「我々は、暗号資産を投資可能な資産クラスと考えていない」と同行のウェルスマネジメント部門の最高投資責任者、シャーミン・モサヴァー-ラーマニ(Sharmin Mossavar-Rahmani)氏は、4月にウォール・ストリート・ジャーナルに対して語った。「我々は暗号資産の信奉者ではない」とも発言していた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:CoinDesk archives|原文:Goldman Sachs Holds Over $400M in Bitcoin ETFs
CoinDesk Japan 編集部