【巨人】ドラ1・石塚裕惺は「カリスマ性もある」 担当スカウトに〝運命〟感じさせた2試合
巨人ドラフト1位の石塚裕惺内野手(18=花咲徳栄)が3日に千葉県・佐倉市の長嶋茂雄記念岩名球場で年始の自主トレを公開した。 【写真】長嶋茂雄終身名誉監督の像と同じポーズを取る石塚 石塚は「1年目だからっていうのはなく、どんどんガツガツアピールしていって、一軍で安打を記録したいですし、1日でも早く東京ドームでプレーできるように、どんどんアピールしてやっていきたいと思います」と今年のルーキーイヤーについて強い意気込みを口にした。 そんな高卒ドラ1の獲得に尽力した巨人・大場豊千スカウト(47)が石塚との〝運命的な出来事〟を明かした。大場スカウトが最初に視察した石塚の試合は2023年10月の「第76回秋季関東大会」。初戦の横浜戦、初回の第1打席からくぎ付けになっていたという。その期待に応えるように、石塚は豪快なスイングとともに左さく越えの2ラン。結局、試合は乱打戦の末に8―6で花咲徳栄が勝利し、8強進出を決めた。 これだけではなかった。昨年7月の「第106回全国高校野球選手権埼玉大会」でも、石塚は大場スカウトの眼前で衝撃の一打をぶっ放していた。同大会初陣となった越谷東戦で、またしても第1打席から先制ソロ。痛烈な一発で、花咲徳栄打線に火を付けた。 大場スカウトが石塚を「生チェック」したのは、ちょうどこの2試合。同スカウトは「視察した試合で2回も本塁打を放った石塚くんに、とても驚きました。『これは(獲得する)運命なんだな』と思ってしまう程でしたよ」と笑顔で振り返った。 石塚は〝坂本2世〟との呼び声も高い。「周りがよく見えていて、監督やメンバーに対しても気遣いができる。ベンチでメンバーに声を掛けているのが印象的だった。コミュニケーション能力が高いし、カリスマ性もある。球界を代表する選手になってほしいですね」(大場スカウト)と、卓越したキャプテンシーを誇る坂本と同様に、技術以外の面に関しても太鼓判が押されている。 スターの素質も兼ね備えた石塚に大きな期待がかかる。
塩島惠