夏の甲子園「大社旋風」の立役者・石飛監督が大学で特別授業「生徒との対話」重視の指導法語る
2024年の夏の甲子園でベスト8入りを果たした大社高校野球部の石飛文太監督が、松江市の島根県立大学で特別授業を行い、甲子園での裏話も交えながら、生徒との関わり方など日ごろの指導法について話しました。 大社高校野球部・石飛文太監督: 自分が何を言うかはあまり考えていない。それよりも生徒がどう思うかを主に考えている。 松江市の島根県立大学、学生たちに語りかけるのは、大社高校野球部の石飛文太監督。2024年の夏の甲子園で大社高校を93年ぶりとなるベスト8に導きました。 大社高校野球部・石飛文太監督: 3年生が自分らの力以上のものを出してくれて、「可能性は無限大」だと示してくれたので、今のチームもベスト4以上を目指します。 特別講師として招かれ、約160人の学生を前に教育や地域活性化の中でスポーツが担う役割をテーマに話しました。国語の教員として教壇に立つ石飛監督の話を聞きたいと、学生から声があがったのが特別授業のきっかけだということです。 大社高校野球部・石飛文太監督: 甲子園が決まった時に「おめでとう」と言われます。甲子園から帰った時に、「ありがとう」に変わっています。地域を動かすのはやはり「人」でしかない 約1時間半の特別授業、話題は甲子園での裏話にも。 大社高校野球部・石飛文太監督: 園山くんに期待してみたらどうなるかなと言ってみたら、でかでかと新聞に掲載されて、その園山くんに何が起きたか…。これが効いたんですよね。 2回戦、長崎代表・創成館との試合でスクイズを決め、同点に追いついた場面を例に、生徒でもある選手たちのがんばりを引き出す指導法について紹介しました。 学生: 保育士を目指していて、今実習とかを繰り返す中で、子どもたちへの関わり方を課題に思っていたので、話して頂いたことを生かしてながら働いていきたい。「自分を疑うことが大切、今正しいと思っていることが20年後どうか分からない」という話が印象に残りました。 受講者には教育や保育の道を目指す学生も多く、生徒との対話を大切にする石飛監督の講義に聞き入っていました。
山陰中央テレビ