児童の4割、視力1.0未満 石川、6年連続増 高3身長、男女とも全国1位
●23年度学校保健統計 2023年度の石川県学校保健統計で裸眼視力が1・0未満の児童の比率が40・2%となり、過去最多となったことが27日、分かった。増加は6年連続。10年前は31・5%だったが、スマートフォンなどデジタル機器の画面を見る時間が増え、視力の悪化を招いた可能性がある。0・3未満の児童は12・4%に上った。 23年度の調査は、県内の151校6万4529人を対象に実施。このうち、小学校は58校2万5907人に視力検査などを行った。 1・0未満の内訳は「1・0未満0・7以上」が11・9%、「0・7未満0・3以上」が15・9%、「0・3未満」が12・4%だった。 1・0未満だった園児は27・3%(前年度38・3%)、中学生は64・2%(同69・4%)だった。高校生は調査数が少なかったため23年度分を公表しておらず、前年度は79・5%だった。園児や中学生は改善がみられたものの、ここ10年では、いずれの区分でも1・0未満の子どもが増加傾向にある。 教育現場ではパソコンやタブレット端末の導入が進んでおり、県教委保健体育課の担当者は「タブレットを用いた学習は効果が高いが、目の健康との兼ね合いにも配慮が必要だ」と話している。 県学校保健統計では、17歳(高校3年)男子の平均身長が171・5センチ、女子が158・9センチでともに全国トップだった。男子は2年連続、女子は4年ぶりの1位となる。全国平均は男子が170・7センチ、女子が158・0センチだった。 17歳の体重は男子が62・8キロ(全国平均62・0キロ)、女子が53・0キロ(52・6キロ)でともに17位だった。親世代に当たる30年前と比較すると、男子の身長は0・1センチ高く、体重は変わらなかった。女子は身長が0・3センチ高く、体重は1・4キロ減った。