強盗予備容疑の少年3人、マイナスドライバーや粘着テープを所持…住人「なぜうちが狙われたのか」
山口県光市の住宅に強盗に入る機会をうかがったとして、茨城県の男子中学生ら関東地方の少年3人が強盗予備容疑で逮捕された事件で、少年らがマイナスドライバーや粘着テープを所持していたことが捜査関係者への取材でわかった。少年らは「金が欲しくてやった」という趣旨の供述をしており、山口県警はSNSなどを通じて「闇バイト」に応募した実行役とみて調べている。 【写真】山口県警察本部
捜査関係者によると、3人に面識はなく、秘匿性の高い通信アプリで指示役と連絡を取り合って20日に東京都内で集合。新幹線などを乗り継いで光市に移動した。同日夜、建設業男性宅の近くで警察官の職務質問を受け、1人が「強盗しようと思った」と答えた。
県警は3人が侵入後に住人を拘束する計画だったとみて、関東で相次ぐ事件との関連も含め調べている。
少年らが強盗の機会をうかがっていた住宅の住人が24日、読売新聞の取材に応じた。その時間帯は在宅していたといい、「なぜうちが狙われたのか」と戸惑いを隠せない様子だった。
住人によると、自宅が狙われていたと知ったのは21日午前1時頃。警察が訪れて知らされたという。
少年らは20日午後8時頃に工具を持って近くの路上にいたところ、警察に職務質問された。少年らはその前からいた可能性があり、この住人は台所に、別の住人は網戸だけ閉めて寝室にいたが、気配には全く気付かなかったという。