フィルムコンデンサ首位の指月、脱炭素追い風に業績拡大
エネルギー利用効率化のカギを握るフィルムコンデンサ
指月電機製作所の注目製品。左から再生可能エネルギー発電用フィルムコンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ、電力回生用インバータ装置(写真:指月電機製作所)
指月電機製作所(しづきでんきせいさくしょ、6994)が世界の脱炭素化加速で成長力を高めている。 当社は産業機器や自動車機器(xEV)用のコンデンサ・モジュールと、電力機器システムを取り扱い、いずれもその主力製品はフィルムコンデンサだ。特に大型のフィルムコンデンサを得意としており、国内では電力機器でシェア5割超、産業機器で同4割のトップ企業だ。 コンデンサは、電気を作る(発電)、ためる(蓄電)、使う(利用)などで使われる。発電所などからの電気をモーター等で使う場合、電圧や周波数を制御し、モーターの回転数を調整するためにはインバータと呼ばれる装置が不可欠だ。このとき、インバータから出力される電力を安定化させる目的でフィルムコンデンサが使われる。 前述のとおり当社はこの製品を、産業機器、自動車機器、電力機器、省エネ機器などに幅広く展開しているのだが、詳述すると、下記のような部品や機器で使われている。
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中川 茂雄