文科省、高専卒者のキャリアパス調査研究報告書を公開
回答企業のうち、高専卒社員(本科卒・専攻科卒計)が「21人以上」在籍している企業は全体の約2割、従業員規模が大きいほど、高専卒社員の人数も多い。
高専卒の処遇については、新卒時は「大学学部卒と同等」以上の企業は少ないものの、40歳時には約4割に増加。「大卒未満」の給与水準となっている割合は、1,000人未満の製造業において割合が高く5割を超えていた。
大卒者と比較して高専本科卒者の給与が低い理由としては、半数以上の企業が「学修歴により給与テーブルが異なるため」と回答し、成果などを理由とする企業はほとんどなかった。昇進スピードや定着率、能力は、大卒と高専卒で同等と考える企業が多く、小規模の製造業を中心に「高専卒の方が資質・能力が高い」と回答している企業も存在した。
高専卒業生の採用意向については、6割弱の企業が採用したいと回答。高専卒業生の社員数を母数としたウエイトバック集計では、企業が採用したいと回答した割合が8割弱にのぼる。調査の詳細は、文部科学省のWebサイトで閲覧できる。
リセマム 川端珠紀