阪神・村上頌樹も開幕投手に名乗り 秋季キャンプ11日でひと足早く打ち上げ
阪神秋季キャンプ(10日、高知・安芸)阪神・村上頌樹投手(26)が10日、ブルペン投球を行った。今キャンプは第2クール最終日の11日で打ち上げるが、投球フォームの見直しをするなど、来季の巻き返しに向けて充実した期間として過ごした。開幕投手に向けても「なれるように」と前向きな気持ちを明かし、実りのある冬へと突入する。 【写真】阪神・岡田顧問がブルペン初視察 連日の〝師弟会談〟 安芸での成果を確かめるように、緩急をテンポよく投じた。村上はひと足先に秋季キャンプを打ち上げる11日を前に、ブルペンに足を踏み入れた。 「いい感じで投げられていると思うので、継続してやっていきたいと思います」 本格投球は今月3日以来、今キャンプ2度目。中川のミットに向かって、スライダーやフォークなどの持ち球も多く試しながらの51球だった。MVP、新人王、最優秀防御率など多くの表彰やタイトルに輝いた2023年から一転、今季は7勝11敗、防御率2・58と成績が降下。安芸でのテーマのひとつが、投球フォームの見直しだった。追い求めたのは力感のない投げ方で、質のいい真っすぐを投げることにつなげようと、じっくりと自分自身に向き合った10日間だったが、しっかりと好感触をつかんだ。 1年間での総投球数は日本一に貢献した昨季の2082球に対し、今季は2457球と増加し、疲労を回復させなければいけない時期でもある。それもレベルアップへの助走と並行しながら「可動域を広げるように」と肩回りのトレーニングを重点的に行うなどケアも入念に実施。「投げている感じは、いい感じ」と納得の表情だ。 来季に目を向ければ、藤川新監督は8日に出演したテレビ番組で、開幕投手について才木と村上を候補に挙げた。すでに才木が名乗りを上げている中、村上はあくまで開幕ローテーション入りを前提としているものの、この名誉に無関心なわけではない。 「なれるように頑張ります」 短い言葉に決意を込めた。安芸を離れても、再び輝かしい活躍を果たすために実りある冬にしてみせる。(須藤佳裕)