福岡国際空港が中間期初の黒字…営業収益は過去最高287億円、着陸料・免税品の売り上げ伸びる
福岡国際空港(FIAC)が6日発表した2024年9月中間決算(単独)は、最終利益が6億円(前年同期は4億円の赤字)で、中間期として初めて黒字となった。新規路線の就航などで航空会社から受け取る着陸料や免税品の売り上げが伸びた。 【グラフ】福岡国際空港の9月中間決算の推移
売上高にあたる営業収益は前年同期比22・1%増の287億円で、過去最高だった。着陸回数は韓国や台湾など東アジア便を中心に伸び、国内、国際線の合計で4・0%増の4万7137回だった。コロナ禍前の18年同期(4万5065回)も上回った。免税店の収入も好調で、前年同期を3割以上、上回る105億円だった。
国際線の旅客数は過去最高で国内線も回復傾向が続いており、25年3月期の通期業績予想は上方修正した。
営業収益は565億円と、当初の予想(518億円)を上回り、過去最高を見込む。最終利益は国際線ターミナルの増改築に伴う費用の計上などで41億円の赤字を予想するが、当初予想(70億円の赤字)より改善する。
福岡空港では来年3月、2本目の滑走路(長さ2500メートル)の供用が始まる予定だ。記者会見した田川真司社長は「空の玄関口として福岡や九州の成長に向けてさらに機能を強化する必要がある。多くの人に楽しんでもらえる拠点にしたい」と述べた。