王貞治氏「コーチは話術だと思う」常勝軍団を築き上げた「言葉の力」を語る
テレビ朝日系で29日に放送された「有働Times」にソフトバンクの王貞治球団会長(84)が出演。元NHKの有働由美子アナウンサーと対談した。 ダイエー監督に就任した直後は結果が出ず、ファンの罵声を浴びたこともあった。99年に初優勝を果たすと、その後はソフトバンクを現在の常勝軍団に育て上げた。大切にしてきた信念は「言葉の力」。勝利こそが応援してくれるファンの期待に応える唯一無二の手段で、勝つためには選手の成長が不可欠だった。 「ダメだ、ダメだは一切言わない。差はほんのちょっとしたこと。君たちにもできる。その気にさせないとね。ダメだダメだと言っても伸びない。練習はきついですから。選手が毎日やっているのに結果が出ないと練習も乗り気になれない」と信念を語った。 「結果を出すためには選手をその気にさせる。指導する人は、言葉をうまくね。僕はコーチは話術だと思うんです。言葉を選んで、その人によって言葉は選ばないといけないけど。コーチだけじゃなくて大人は話術じゃないですかね。必要だと思いますね」と一般社会にも通じるポイントに挙げた。