「全国で勝ち進めるチームに」 飯田OIDE長姫高校ラグビー部 創部70周年記念式典【長野県飯田市】
長野県飯田OIDE長姫高校ラグビー部の創部70周年記念式典が22日、飯田市錦町のシルクホテルで開かれた。OBや来賓ら約60人が出席。歩みを振り返って節目を祝うとともに、昨年57年ぶりに全国高校ラグビー大会(花園)に出場した同部のさらなる活躍を期待した。 あいさつに立ったOB会姫城クラブの横田久佳会長(63)は「一時は存続が危ぶまれた時期もあったが、今は40人を超える部員がいて、昨年は悲願だった花園出場を果たし、OBとして頼もしく思っている。勢いそのままに長野県をけん引し、全国で勝ち進めるチームになってほしい」と力を込めた。 式典では70年の歩みを振り返るDVD上映などもあり、祝賀会では切磋琢磨したかつての仲間と思い出話に花を咲かせた。記念品としてOB会から部にユニホームを寄贈した。 この日の午前中は市総合運動場で岐阜県の関商工高校との招待試合があったが、落雷のため途中で中止し、OB戦も行わなかった。 飯田長姫高校ラグビー部は1954(昭和29)年に創部。飯田工業高校ラグビー部は62(同37)年に同好会として発足した。長姫は66(同41)年に県大会を制して初の花園に出場した。 2013年に学校統合。18年からは、飯田高校で08年に主将として花園を経験し、天理大でも主将を務めた中村光希監督が指揮を執る。現在は県内最多の44人の部員を抱え、3年生が日替わりで主将を務めるのがチームの特徴だ。 昨年は7人制で初めて全国大会に出場すると、全国高校ラグビー大会県予選でも優勝し、長姫時代から57年ぶりに花園の地を踏んだ。今夏の7人制大会も2年連続で全国に出場するなど、飯田・岡谷工業の2強時代が続いていた長野県高校ラグビー界で新たな時代を築きつつある。