イスラエル諜報機関は、イスラエルそのものを理解できていなかったかもしれない|週末に読みたい海外メディア記7本|2023.10.6-10.12
イスラエル国内の政治危機がハマスの認識に与えた影響も重要なファクター(イスラエル首相府公式サイトより)
今週もお疲れ様でした。ハマスによる大規模な攻撃を、「最強」とも称されるイスラエルの情報機関がなぜ察知できなかったか。この1週間、様々なメディアが注目したテーマですが、実は必要な情報は握っていたとの指摘も少なくありません。 ただ、それが政権中枢を動かすには至らなかった。米国諜報機関が9.11を防ぐチャンスを幾度も逃した経緯を想起させるこの問題は、イスラエルの安全保障能力そのものに対しての疑問符に繋がります。この数年の中東諸国とイスラエルの接近には、イスラエルが提供できる安全保障能力が誘因になってきた側面もあるはずです。「パレスチナの大義」に加えて、今後の中東諸国とイスラエルの関係に影を落とす要素に数えておくべき問題だと考えます。 フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。
本文:4,998文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
フォーサイト編集部