チェルシー移籍が決定的になっているデューズバリー・ホール [写真]=Getty Images

　チェルシーが、レスターに所属するイングランド人MFキアナン・デューズバリー・ホールの獲得に迫っているようだ。6月30日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』、同『アスレティック』などが伝えている。 　現在25歳のデューズバリー・ホールは、2006年に8歳でレスターの下部組織に入団。2020年1月のFAカップでトップチームデビューを飾り、2019－20シーズン後半はブラックプール、2020－21シーズンはルートン・タウンへの期限付き移籍を経験した。2021年8月にプレミアリーグデビューを飾ると、2021－22シーズン途中からレギュラーに定着。2023－24シーズンはチャンピオンシップ（2部）で44試合出場12ゴール14アシストを記録して、リーグ優勝と1年でのプレミアリーグ復帰に大きく貢献を果たした。 　そんなデューズバリー・ホールの現行契約は2027年6月30日までとなっているものの、レスターがプレミアリーグの定めた収益と持続可能性に関する規則（PSR）の問題を抱えていることもあり、今夏の売却の可能性が浮上している。 　当初はポーランド代表MFヤクブ・モデルに移籍金2500万ポンド（約51億円）を加えた取引でブライトンとクラブ間で合意に達し、両選手のメディカルチェックも予定されていることも報じられていたが、チェルシーからの接触があったことで両クラブの交渉がストップ。デューズバリー・ホール自身がレスターから引き抜かれたエンツォ・マレスカ監督の後を追うことを望んだこともあり、ブライトンとの交渉は破談に終わったことが明らかになっている。 　その後、交渉成立に向けてレスターとチェルシーによる話し合いが進んでいたなか、レスターは移籍金4000万ポンド（約81億円）を要求していたものの、売却の必要性が迫られていることもあり、最終的には3000万ポンド（約61億円）の移籍金で両クラブは合意したという。また、チェルシーは同選手と6年契約を締結する見込みとなっており、メディカルチェックも予定されていることが報じられている。 　なお、デューズバリー・ホールの移籍が決定的となっている一方、レスターは別契約でチェルシーの下部組織に所属しているU－18イングランド代表MFマイケル・ゴールディングを獲得することで話し合いが進んでいる模様で、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、レスターは500万ポンド（約10億円）の移籍金を支払うことになるようだ。