鈴木彩艶

　ベルギー1部シントトロイデンは、パリ五輪世代の日本代表GK鈴木彩艶（21）がイタリア1部パルマに移籍することが濃厚となり、代役にポルトガル1部ベンフィカに所属するU―23日本代表GK小久保玲央ブライアン（23）を獲得する可能性が出てきた。 【写真】3代目シントトロイデンガールズの5人 　ベルギーメディア「HBVL」など欧州各メディアは、パルマが鈴木の獲得に「名乗りを上げている」と報道。シントトロイデンも放出に前向きで、日本代表DF冨安健洋（現アーセナル）をイタリア1部ボローニャに売却した際の移籍金900万ユーロ（約15億5000万円）を超えるクラブ最高額の1000万ユーロ（約17億3000万円）で売却する意向という。 　ガーナ人の父と日本人の母の間に生まれた鈴木はJ1浦和から昨夏にシントトロイデンに加入し、昨季はリーグ32試合に出場。すでにA代表にも選出されており、1月のアジアカップ（カタール）ではレギュラーとして全試合でプレーした。 　鈴木を放出する方針のシントトロイデンは後任として小久保の獲得を検討していると地元メディア「Votebal　Belgie」が伝えた。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ小久保は2019年にJ1柏からベンフィカに移籍。クラブでは控えながら4月にU―23日本代表として臨んだパリ五輪アジア予選を兼ねたU―23アジアカップ（カタール）で活躍し、評価を高めていた。 　シントトロイデンは2017年に日本企業「DMM」が経営権を取得し、これまでに多くの日本選手が所属。DF冨安やMF遠藤航（現リバプール）、MF鎌田大地（現クリスタルパレス）らが欧州でステップアップを実現させている。