子どものスマホ依存を防ぐために、親にできる「ちょっとした工夫」
親子でルールを決める
悪い継続をやめるにあたって、子どもに戦わせないために、子どもに話すべきことをお伝えしてきました。 上記の三点を話すことをすっ飛ばして、いきなりパパとママが「ルールを決めます」と言うのと、なぜルールが必要なのかを語ってからルールを作るのでは、お子さんの気持ちに天と地ほどの差があります。必ずこの三点は話してください。 もし、②(動画コンテンツやゲームは自分の力ではやめられないようにできている)を話している最中に、お子さんが「自分の力でやめられるよ!」と言うのなら、それはそれで実践させてあげればオッケーです。 本当にやめられたなら素晴らしいですし、できなくても、お子さんを責めるのではなく、「ほらね、みんな自分の力ではやめられないんだよ」と言えばいいだけの話です。そして、家庭のルールを作ります。例えば、こんな感じです。 ①ゲームをしたり、動画コンテンツを見たりする時間は、一日◯時間まで(平日、休日分ける) ②夜の◯時以降はやらない ③もしも守れなかったら、パパやママが電源を切る ④宿題が終わるまでやってはいけない パパやママが一方的に決めるのではなく、必ず親子で話し合って決めてください。事前の3つの話にお子さんが納得していたら、スムーズに決まるでしょう。 また、ここで決めたルールがうまく機能しないことや追加の約束がいることなども十分考えられます。お子さんの成長具合でも変わります。そのため、最初に決めたルールに固執することなく、柔軟に変えていくといいでしょう。
ルールを守るティップス
ルールさえ決まれば、後は実行するのみです。ここでは、ルールを気持ちよく守るためのティップスを紹介します。 ①キッチンタイマーを使う これはわが家でやっていることです。例えばゲームを始める前にキッチンタイマー(百均で売っているもので十分です)をセットします。 この利点は、ハッキリと終わりの時間を知らせてくれることです。これがないと、今、どれくらいやっているのかがわからないので、親子で不毛なけんかが起きます。 『何時から始めたの?』 「えーっと、3時かな」 『いやいや、2時半くらいからやってるでしょ』 「2時半は絶対違う、2時50分くらいや」 『いやいや、絶対2時半や!』 「違うって、なんでそんなん決めつけるん?」 親子で決めたルールにのっとって、キッチンタイマーに時間を入れてボタンさえ押していれば起こらないけんかです。無駄な言い合いは避けたいですね。 ②スマホは制限をかける お子さんにスマホを持たせているなら、制限をかけることをおすすめします。なぜなら、スマホは親だけの管理では難しいからです。 中学生くらいになると、自分の部屋にこもることが多くなってきます。そこで、親が子どものスマホの使用を物理的に管理するのは非常に難しいですし、面倒です。今は、どの契約会社でもスマホに制限をかけることができます。 例えば、夜9時以降は使えないように設定したり、インターネットにフィルターをかけて有害なサイトは見られないようにすることもできます。スマホを無制限で使わせることは危険すぎます。 ですので、必ず制限をかけるようにしてください。その際は、制限をかける理由を必ずお子さんに話しましょう。 ●スマホを長時間使用すると他の大事なことができなくなること ●スマホは自分の意志ではやめられないこと ●睡眠不足は健康にとって一番の害であること このようなことをお子さんの年齢に合わせて話すといいでしょう。
ぞう先生(継続アカデミー塾長)