倖田來未「W FACE」47都道府県60公演完走 伝えた「挑戦」の大切さ
倖田の地元である京都公演を振り返る
2017年4月8日に福島で幕を開けた倖田來未の「KODA KUMI LIVE TOUR 2017 ~W FACE~」が28日、沖縄市民会館でファイナルを迎えた。2年連続の47都道府県ツアー、自身最多の60公演を約10カ月かけついに完走。台風で9月の鹿児島公演、10月の沖縄公演(ファイナルの予定だった)が中止になり、沖縄は中止のままツアー終了という可能性もあった中で、倖田の「やりたい」という思いで実現へとこぎつけた。そんな危機を乗り越えてのファイナル、47都道府県制覇だけに倖田もハイテンションに。「3カ月間お待たせー!」待っていたファンに笑顔で叫んだ。この「W FACE」ツアー、関西では大阪・オリックス劇場での公演をはじめ11公演が行われ、各地でファンを喜ばせた。倖田の地元である京都公演は前年に続き「ロームシアター京都 メインホール」で2DAYS開催。ツアーを通じて倖田がファンに伝えたかった思いとは。地元京都公演を振り返る。
「また京都で歌いたい」と話していた願いがすぐに実現
2016年に初の47都道府県ツアー(「KODA KUMI LIVE TOUR 2016 -BEST SINGLE COLLECTION-」)を行い、デビュー16年目にして初めて地元京都でライブを行うという夢をかなえた倖田來未。「また京都で歌いたい」と話していた願いがすぐに実現した。 今ツアーは、オリコン週間ランキングで女性ソロとして2人目、47年ぶりに1・2位を独占したアルバム「W FACE ~outside~」と「W FACE~inside~」の楽曲をメインに倖田が初めて全てセルフプロデュースした。ツアータイトルにもなっている2枚のアルバムはこんな思いで作ったという。 「今の自分がやってきた証しやルーツを、今の自分がインプットしたものをアウトプットできるようなアルバムを作りたい。テーマは『挑戦』です」
「京都のみんな来てくれてありがとう」
正面に三角形の大きなビジョンが置かれたステージ。そこに映し出された映像から飛び出してきたかのように、マスク姿の倖田が表れると会場から大きな歓声が上がった。 マスクの文字が示す「Ultraviolet」で幕開け。「みんなの耳に届いたときにキャッチーじゃなく聴こえたらと不安もありながらリリースした」という激しい曲、まず第1幕は“アッパーチューンが多め”の「outside」だ。 「POP DIVA」、メドレー(「Wicked Girls」~「HURRICANE」~「MONEY IN MY BAG」)と立て続けに駆け、「Insane」ではワイヤーアクションで美しくしなやかに強く、「Bassline」では色っぽく、そして「Damn real」ではプロジェクションマッピングで深い海とも宇宙とも思えるブルーの世界を描き出し、フライングパフォーマンスで地上から7.5mの空中を漂った。 まさに“攻め”、オープニングから「挑戦し続けたい」「アップデートしたい」という倖田の思いがあふれていた。 「京都公演、故郷です、帰ってきましたよ。デビューからずっと京都でライブをすることがなかったんですが、昨年帰ってくることができたので今後もたくさんできたらなぁと(笑)京都のみんな来てくれてありがとう。最後まで楽しんでいってね」と笑顔で呼びかけた。