倖田來未「W FACE」47都道府県60公演完走 伝えた「挑戦」の大切さ
アンコールの一つに選んだのは「Comes Up」
ライブでは衣装にもこだわった。世界的なブランドであるVersaceにも提供を願い出るという挑戦をして願いを叶えた。近未来的なものからシックなドレスまで……すべてをセルフプロデュースで手がけた。 「Versaceさんは世界のブランドだし、私には無理だろうって思ったけど、好きだし『着たいです』ってお願いしたらOKをくださって。いくつになっても諦めたらダメ、挑戦し続けるってすごく大切だなと思います」 アンコールの一つに選んだのは、泣きたい夜も止まることなく歩こう、強くなろう、前を向こうと呼びかけ、倖田自身もそうしてきた大切な曲「Comes Up」。自筆の歌詞をビジョンに添え、思いを届けた。 倖田には音楽を通してずっと伝えたい思いがある。それは、「人がどう思うかではなく自分がどう生きたか」、どんなときでも自分らしく歩いてほしいということだ。 「人はいろいろ言うかもしれないです。花をつんできてほしいと言われて、1週間かけてすごくきれいなお花を1本つむ人もいれば、20本つんでくる人もいる。20本はすごい、自分にはできないなと思うかもしれないけど、自分がつんできたその1本の花がきれいだったらそれでいいじゃないかと。その人その人のやり方だと思う。人っていうのは、自分にしか歩けない歩き方や自分の選び方があると思います。他の人にとっての普通と自分にとっての普通は違ったりする。評価は人がつけるものだから、自分でこのくらいって諦めないで、自分はできるって思うなら続けてほしい。自分自身をもって歩いていってほしいと思います」 「進むべき道は ひとつだから」……最後はそんな思いがこもった「walk」で締めた。
大きい夢をもって、いいアーティストになっていきたい
「W FACE」ツアーは幕を閉じたが、嬉しい企画が続く。2月28日に2018年の第1弾アルバム「AND」をリリース。4月29日からは、そのアルバムと連動する5年ぶりのファンクラブライブツアー「Koda Kumi Fanclub Tour ~AND~」が始まる。ファン思いで知られる倖田、みんなを笑顔にするための楽しいサプライズやアップデートをまた見せてくれることだろう。 「今回ライブに来て、『これまでで一番楽しかった』って言ってくれたファンの方に、次に、『きょうはめっちゃよかった。去年よりよかった』と言ってもらえるように。作品もそう、夢もそう、常にアップデートしていきたい。アップデートし続けられる女性でいたい。過去もたたえながら、今の自分が一番好きだっていえる人生でありたい。もっともっと倖田來未が好きと大きい声で言ってもらえるようなアーティストにならなきゃと思う。大きい夢をもって、いいアーティストになっていきたいです」 倖田來未の夢や挑戦は尽きることはない。