自民党総裁選、9人の候補者は日本の若者の未来をどう考える 13~29歳の76.4%は「将来が不安」
■小泉進次郎元環境大臣「政策のスピード、強度を圧倒的に上げなければ次の時代、次の世代に間に合わない」
「若い世代の賃上げについて違う角度から言うと、私は横須賀・三浦という神奈川県の地方の出身。農業現場、水産業、それと建設。地方の中で、これから大学に行くのが全てじゃない、そのキャリアパスがもっと多様化し、複線型になっていくということが大事なことだと思っている。今、高専がすごく評価されて、熊本のTSMCも半導体の人材を高専で育てて、若い方が賃金が高いところに就職する。新潟・長岡の高専にも行ったが、そこはNHK学生ロボコンでグランプリを取ったロボティクスの部活がある。そういった現場で働いている方が製造業を支えていく。農業現場では、むしろデジタル化が進んでいる社会だから、逆に土を触りながら青空の下で自然と触れ合いながら仕事がしたいという方も増えている。そういった方々が稼げる農業、稼げる漁業、稼げる林業の形を作っていくということが、私は地方にとっても、若者の賃上げにとってすごく大事なことだと思う」
■上川陽子外務大臣「誰一人取り残さない、日本の新しい景色をみなさんと一緒に作る」
「東日本大震災の復興、さらには原発事故によって、東日本の地域のみなさん、本当にご苦労して復旧復興に取り組んでおられる。水産業については、特に風評被害もある。厳しい中を若い世代のみなさんが一生懸命、生業を守るということで努力している。その中の話として、同じ仕事をしているが、正規と非正規で賃金が半分だという。女性の働き方を見ていると、非正規の方が非常に多いので、賃金は男女でかなり違いがあるが、それでも6割半ぐらい。それと比べて半分と言う。ここのところはなんとしてもしっかりとサポートしなければいけない。漁業者のみなさん、特に若い世代のみなさんの中で自分たちの干物や新しいタイプの商品を、シンガポールのトレンドショーで売りに行こうという、新しいチャレンジをしていく声も聞いた。やりたいと思う方たちをしっかり応援していく。政府としてしっかりと支援していきたい」
■加藤勝信元官房長官「なんとしても国民所得の倍増をはかる」
「国民の所得倍増と言い続けている。僕らが若い頃は右肩上がりだった。そうすると今買いたいものを買おうか、したいことをしようかとなるが、また下がるという恐れがある限りそうならない。右肩上がりを作っていくという意味においては賃上げ促進税制だ。今、企業もこれだけ儲けて内部留保はあるわけだから、それを起点として回していくというのが一つ。もう一つ、豊かさは時間だと思う。自分時間を大事にしていきたい。今、日本は働いている時間が長い。特に共働きのみなさんで、男性の育児支援するのが大事だと言う。だけど男性の働く時間を1日で見ると、寝る時間を削るしかないというぐらいが、今の状況だ。育児だけではないが、自分は何をしたいとか、それに充てられる時間をどう確保していくのか。そのためには働き方改革をしっかりやって、きちんと時間で終わらせられるようにしていくとか、リモートを使うとか、もっと言うと、週休3日。3日間は休ませてもらって、その代わり4日間は集中するとか、いろいろなやり方もある」