近大和歌山が6度目の挑戦で花園初勝利 「長かった…」指揮官
第104回全国高校ラグビー1回戦(28日、近大和歌山29-7坂出第一、花園Ⅱ)近大和歌山が坂出第一(香川)と未勝利同士の対決を制し、4大会連続6度目の出場で花園初勝利を挙げた。 近大和歌山は前半9分、敵陣で得たスクラムからボールを左に展開し、WTB伊藤吏雄(1年)が左サイドを一気に駆け抜けて先制。さらに3トライを加え、前半を24-0で折り返すと、後半は1トライを返されたが、30分にNO・8高尾瑛光(3年)が豪快な突進で約50メートルを走り切って突き放し、逃げ切った。 指揮官として6度目の挑戦で花園初勝利を挙げた田中大仁監督(41)は「長かった…」としみじみと振り返り、「これまでは県代表になることで〝ゴールテープ〟を切ってしまっているところがあったが、今年は『ゴールは全国で勝つこと』と言い続けてきた。止まっていたチームを前に動かしてくれた」と選手たちに感謝。FL田中珂偉主将(3年)は「めちゃくちゃうれしい。3年生が3人しかない代で初勝利できたのは、1、2年生の力がなかったらできなかった。部員全員でつかんだ結果」と胸を張った。 30日の2回戦では、1回戦で九州学院(熊本)に29-12で勝った倉敷(岡山)と対戦する。