データで見るマンチェスター・ユナイテッドの厳しい現実 今シーズンの課題は明白か
決定機逸最多タイ
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ第9節でウェストハム・ユナイテッドとアウェイで対戦し、2-1で敗れ、エリック・テン・ハーグ監督にプレッシャーのかかる敗北を喫してしまった。問題点がどこにあったのかはデータにも表れているかもしれない。 [動画]PKの判定により、またも敗れたウェストハム戦 サッカーアナリストの『Statman Dave』や『Premier Legue』の公式サイトによると、「Big chances missed(決定機逸)」がもっとも多いクラブは、トッテナム・ホットスパーと並び、マン・ユナイテッドが1位タイとなっている。今節でもオープンゴールやGKと一対一の場面でシュートを外すなど簡単な場面でのミスが目立った。 一方、「Big Chances Created(決定機創出)」はブレントフォードに並び、全体の5位で24回となっている。ハマーズ戦の前半では、相手のシュート数(1本)よりビッグチャンス数(4回)が上回るほど圧倒したが決め切ることができずにいる。また、プレミアの得点数ではリーグ18位の8ゴールで決定力不足が浮き彫りとなっている。 過去8試合で1勝しかしていない上、リーグ戦3勝4敗2分と負け越している。さらにロンドンで開催されたプレミアリーグの試合だけに絞れば、過去18試合で2勝しかしておらず、5引き分け、11敗とアウェイを苦手としている。 上記のデータを見てもわかるようにウェストハム戦で露呈した決定力不足やアウェイ戦の苦手意識は昨季からの課題であるが、一向に改善の余地が見られない。他にもネガティブトランジションの遅さやディフェンスラインの低さなど改善が急を要するものもある。矢面に立たされることが多いテン・ハーグ監督だけでなく、選手のプレイ精度の改善も必要だ。次の試合であるカラバオカップ4回戦レスター戦に注目が集まる。
構成/ザ・ワールド編集部