レディースの靴、春夏の新作は「主役級」 ジミー チュウ、マノロ ブラニク…
■マノロ ブラニク
24年春夏はタイムレスなコレクションを提案 マノロ ブラニクは1970年にロンドンで第1号店をオープンしました。スティレット(ピンヒール)をはじめとする、まねのできない優美なシルエットで知られ、米国のテレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公が愛用する靴としても有名です。ブラニク氏の半生は映画にもなりました。2018年からはメンズコレクションも発表しています。24年春夏シーズンでは様々なアート作品や地中海の水辺などから着想を得たタイムレスなコレクションを提案しています。 新型コロナウイルスの5類移行後、対面交流が再開となりドレスアップの機会が増えてきたから、靴も相応の華やぎを帯びたタイプを選びたくなります。派手に見えすぎず、気品を宿したレディーライクな靴は1足用意しておけば、急なお呼ばれにも心強いもの。カジュアルなパンツルックにもマッチするシューズ選びが賢明です。 足の甲にジュエルモチーフを配したモデルはアートオブジェのよう。ヒールは低めだから、ドレッシーな装いの日でも不安を感じずに済みます。シャンパンベージュ系の色は上品なのに加え、癖がないから、服との相性を選びません。足元から静かな品格を薫らせてもらえる点で頼りがいのあるシューズです。 つややかなレザー素材が多くなるドレスシューズですが、質感を変えれば、印象が一変。たとえば、スエード素材は穏やかな雰囲気が漂います。色も鮮やかトーンを選ぶと、ドレスアップ気分を盛り上げる効果大です。 トレンドカラーのパープルは服ではなかなか取り入れにくいところがありますが、靴であれば、生かしやすくなります。ダークカラーの装いに、靴で「差し色」を効かせる使い方は、程よい色めき加減に仕上がり、印象的な足元を演出できます。 飾り気や色数を抑えたシックな靴はオフィスルックにも溶け込むので、出番が多くなります。せっかく迎え入れるのであれば、1足をマルチに履き回したいニーズにかなうタイプを選びたいところ。履く頻度が上がると、スタイリングの技術も自然と上がるから、いっそう上手に使いこなせるようになります。 白と黒をほぼ半々程度に用いた「バイカラー(2色使い)」がクールな雰囲気を印象付けています。履き口が波を打っていて、アート作品のよう。太めのチャンキーヒールは頼もしい安定度。トレンドのバックストラップも盛り込まれていて、今のおしゃれマインドをしっかり詰め込んだモデルです。