CM投下直後のコロナ禍で、求人と売上が激減。存続の危機を回避した「偏りの分散」とブランドの一貫性|株式会社タイミー
ブランドの一貫性を保つために開発にも関わる。タイミー流ブランディング
求人の幅を広げることで危機的状況を乗り切ったタイミー。求人の偏りをすぐさま分散し、働き先の選択肢を広げられた背景には、軸となるミッションの存在がある。 同社では、「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げている。ブランディングを行う過程でもこのミッションを軸にしており、ミッションを具現化しながら、タイミーの印象をつくる役割がBX部にはある。 「ミッションは最大公約数で、人生の可能性を広げるといってもいろいろな解釈がありますよね。そのため、人生の可能性を広げるとは何かをワークショップで考えたり、経営陣と話したりしながら、例えばスキルが向上する、キャリアアップにつながるなどブレイクダウンしていきます。そして、ブレイクダウンした項目と合致するワーカーさん(働き手となるユーザー)の事例など、『ファクト』を発信しながらタイミーの印象をつくっていくのが、我々の考えるブランディングです。また、我々の活動では、ワーカーさん、事業者様とお話するなかで得られる『ユーザーの声』も大事にします。 とくにアルバイトをしていて報われない経験を聞くことが多いのですが、例えば『タイミーで100回仕事したけれど、スキルとして認められない、可視化されない。これまでの実績によって時給が変わると嬉しいです』という声がありました。 プロダクトやマーケティングのチームでもワーカーさんへのヒアリングは行なっておりますが、そのような各部署からの声を集約して、『期待以上の働きをした』と認められたスキルや実績を示すバッジ機能をリリースしたこともあります。また、直近ではバッジ機能によってスキルを可視化することで通常よりも高い時給で仕事のオファーが受けられる「バッジ限定お仕事リクエスト」も実装しました。このように、ワーカーさん一人ひとりが『できること』をどんどん積み上げて人生の可能性を広げて欲しいという、ミッションを体現する機能として発信しています」