遠藤航が今季リーグ戦でプレイした“20分間”の重要性 試合を終わらせる日本の番人に集まる称賛「この役割を遠藤以上に上手く果たせる選手は……」
サウサンプトン戦でも巧みに時間を使って勝利に貢献
アルネ・スロット率いるリヴァプールではライアン・グラフェンベルフ、アレクシス・マクアリスター、ドミニク・ショボスライ、さらに最近はカーティス・ジョーンズも存在感を増しており、中盤で日本代表MF遠藤航の出番は減少している。 しかし、遠藤ならではの役割もある。それが試合終盤の『守備固め』だ。最近はリードした終盤に遠藤を投入するパターンが増えており、守備の部分でスロットが遠藤を評価しているのは明らかだ。 それは3-2で勝利した24日のプレミアリーグ第12節・サウサンプトン戦も同様で、遠藤は終盤から1分だけ途中出場。相手の縦パスをカットしたり、相手陣内で巧みにボールをキープして時間を稼ぐなど、チームの勝利に貢献した。 リヴァプール専門メディア『Empire The Kop』は、その中でも遠藤が終盤に見せたボールキープの部分を絶賛。出場時間は短くとも、遠藤が重要な存在であると強調している。 「遠藤は中盤の控え選手であり、出場時間は大幅に減っている。しかし、チャンスが与えられるたびインパクトを残している。それはサウサンプトン戦でも当てはまり、勝利を手繰り寄せたい終盤に彼は登場。終盤には相手DFをドリブルで制圧し、貴著な時間を稼いだ。サポーターがこの姿を愛するであろうことは容易に理解できる」 「この夏には、新しい守備的MFを獲得した方がいいとの声も多かったが、この役割を遠藤以上に上手く果たせる選手が簡単に見つかるとは考えづらい。好調なグラフェンベルフ、マクアリスター存在もあり、現時点で中盤は非常に強力だ。遠藤はチームが必要とするならば、いつでも安心の盾となり、時間を稼ぐ手助けをしてくれるだろう」 遠藤は今季ここまでリーグ戦6試合に出場しているが、プレイタイムは合わせても20分しかない。遠藤としてはもう少し出番が欲しいところかもしれないが、プレミアリーグで首位を快走するリヴァプールで重要な存在となっているのは間違いない。リードを守りたい時に遠藤を投入するパターンは今後も続いていくだろう。
構成/ザ・ワールド編集部