「自衛隊」のなかにはどのような職種があるのでしょうか? また、役割によって「年収」はどれだけ変わりますか? 「隊員の総数」も教えてください!
日本の平和と安全を守るとされている自衛隊。そんな自衛隊の職種や役割は多岐にわたるといわれていますが、それぞれの職種で年収の違いはあるのでしょうか。 そこでこの記事では、自衛隊の職種と役割、隊員総数から年収などを詳しく解説します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
自衛隊の職種と役割
自衛隊には、陸・海・空の3自衛隊があります。それぞれが任務として守るのは、「陸上自衛隊」が国土、「海上自衛隊」が周辺海域と海上交通、「航空自衛隊」が上空です。 自衛隊は役割区分を「職種」として分類し、組織として多種多様な任務に対応ができる体制を整えており、最前線に立つ戦闘職種だけでなく、補給や輸送などライフラインを維持する後方職種も存在します。 陸上自衛隊には約14万人の隊員がいて16種類の職種があり、「普通科」「野戦特科」「情報科」「機甲科」「航空科」「通信科」などに分かれています。 海上自衛隊にいる隊員の数は約4万人で、職種・職域は約50種類です。例えば「射撃」「通信」「水雷」「航海」「航空機整備」「潜水」といった職種・職域に分かれています。 航空自衛隊には約4万人の隊員がいます。職種・職域は30種類で、「操縦」「航空機整備」「兵器管制」「航空管制」「情報通信」「宇宙」などがあります。 このように、約22万人の自衛官が効果的な任務達成に向け、高度な技術と迅速で正確な対処を徹底する訓練を日々重ねて、日本を守る任務についているのです。
自衛隊の職種で年収は異なる?
自衛隊は「防衛省の職員の給与等に関する法律」によって給与が決まっており、職種による給与に差はありません。 しかし、職種によって「手当」がつくため、それにより給与が異なるとされています。まず、自衛官の基本的な年収として、静岡県に勤務する陸上自衛官を例に表1で示します。
※参考サイトを基に筆者作成 含まれる手当てのうち、地域手当は地域によって異なる可能性はあるものの、民間の平均年収よりも総じて高い傾向があるのが特徴です。