2024年に亡くなった著名人 鳥山明さん、西田敏行さん、中山美穂さん…残した足跡は
今年も多くの著名人が亡くなった。映画、音楽、アニメ、相撲などそれぞれのジャンルで偉大な功績を残した巨星たちの足跡を振り返る。 <1~3月> 1月4日、写真家の篠山紀信さん(83)が死去。複数の写真をつなげた「シノラマ」など、新しい技法で次々に話題作を発表。宮沢りえをモデルにしたヌード写真集「Santa Fe」で社会現象を起こした。 2月6日には「世界のオザワ」として国際的に活躍した指揮者の小澤征爾さん(88)が亡くなった。02年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで日本人として初めて指揮をするなど、世界のクラシック音楽界に大きな足跡を残した。 3月には日本アニメ界を支えた著名人の訃報が相次いだ。1日には「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」など国民的漫画を生み出した鳥山明さん(68)が死去。鳥山さんの訃報に国内はもちろん世界中から悲しみの声が上がった。4日には、フジテレビで放送中の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公・まる子を初回放送から35年間演じていた声優のTARAKOさん(63)がこの世を去った。 <4~6月> 4月6日にはプロレスラーとしても活躍した元横綱の曙太郎さん(54)が、26日には日本のブライダルファッション界の第一人者として世界で活躍した桂由美さん(94)が亡くなった。 「浪花のモーツァルト」の愛称で親しまれた作曲家のキダ・タローさん(93)が亡くなったのは5月14日だった。「プロポーズ大作戦」のテーマ曲をはじめ、プロ野球阪神の「タイガース音頭」などを制作した。 16日には俳優の中尾彬さん(81)が亡くなった。硬派からコミカルな役まで巧みに演じ分ける名バイプレーヤーとして活躍した。「ねじねじ」ファッションと妻・池波志乃とのおしどり夫婦ぶりでも愛された。27日には、「どやさ」のギャグと底抜けに明るいキャラクターでおなじみだった「今いくよ・くるよ」の今くるよさん(76)が亡くなった。 <7~9月> 8月18日には、映画「太陽がいっぱい」のフランスの俳優・アラン・ドロンさん(88)が亡くなった。 9月3日には双子のコンビ「おすぎとピーコ」の兄でファッション評論家として活動したピーコさん(79)が亡くなった。 29日には1979年から26年間にわたって国民的アニメ「ドラえもん」で主人公・ドラえもんの声を担当した声優の大山のぶ代さん(90)がこの世を去った。愛嬌のあるだみ声は老若男女に愛された。翌30日には政治や社会を風刺した時事漫画を得意としたイラストレーターの山藤章二さん(87)が亡くなった。 <10~12月> 10月17日には、国民的俳優の西田敏行さん(76)の訃報が飛び込んだ。9日前に出演映画「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の完成報告会見に出席したばかりで、急な悲報に日本中に衝撃と悲しみが走った。西田さんは映画「釣りバカ日誌」シリーズ、「池中玄太80キロ」(日本テレビ)など数多くのドラマや映画で活躍。歌手としては「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に4回出演した。 11月12日には大相撲の元横綱の北の富士勝昭さん(82)が亡くなった。現役時代は、ライバル玉の海と「北玉」時代を築き、10回の優勝。師匠としては千代の富士、北勝海(現八角理事長)の2横綱らを育てた。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で解説者としても人気があった。 13日には「二十億光年の孤独」など数多くの名作を生み出した詩人の谷川俊太郎さん(92)が亡くなった。また、ドラマ「新・必殺仕置人」などに出演し、“元祖プレイボーイ”として数多くの浮名を流した俳優の火野正平さん(75)が亡くなったのは14日だった。 12月6日には女優で歌手の中山美穂さん(54)の突然の死が報じられた。85年に「日本レコード大賞」最優秀新人賞を史上最年少の15歳で受賞。「ミポリン」の愛称で親しまれた。 9日には小倉智昭さん(77)が亡くなった。99年から「とくダネ!」の総合司会を22年間担当。冒頭に自らフリートークし、歯切れのいい司会ぶりで活躍した。 19日には読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さん(98)がこの世を去った。50年に読売新聞社に入社し政治部でエース記者に。96年から巨人のオーナーを務め、逆指名制度導入やFA制度導入を推進した。