50代・新年の目標を叶える「手帳の使い方」あえて“手書き”がいい理由
メリット4:振り返りが簡単
手帳を何気なくパラパラとめくるだけで、自分が過去にどんな感情を抱いていたか、何に取り組んでいたかを簡単に振り返ることができます。 振り返りをすると、新たな気づきや学びが得られ、幸福度を上げることにもつながります。 そして、振り返りは何よりも習慣化が大切です。 習慣化のコツは、簡単にできることと、すでに行っている習慣と組み合わせることです。 その点、手帳は書き込むときに過去のページを気軽にめくれますし、前日に書いたことが自然と目に入るので、意識せずとも振り返りができます。 一方、パソコンやスマホだといちいちファイルを探して、その都度ファイルを開かなければなりません。 人は面倒くさいことをやりたがらないので、わざわざ過去のファイルを開くことはないでしょう。
メリット5:幸福度が上がる
夜寝る前に、手帳やノートにその日の「よかったこと」や「感謝」を書き出すと、幸福度が上がり、抑うつ度を低下させる効果があるといわれています。 「毎晩寝る前によかったことを3つ書き出す」行為は「スリー・グッド・シングス(Three Good Things)」と呼ばれ、自己肯定感を高めるエクササイズとしても知られています。 パソコンやスマホを使っても効果がありますが、手書きで行うと記憶に残りやすく、より大きな効果が期待できます。 スリー・グッド・シングスを習慣化すると、脳が勝手に「いいこと」を探すようになり、わくわくするような気持ちで日常を過ごすことができます。 同様に「感謝の気持ち」を書き出すことも、感情を客観視したり、自分の存在価値を再認識したりすることにつながるので、心身にいい影響をもたらします。 また、「よかったこと」や「感謝」とは反対に「ストレスを感じたこと」を書いた場合でも、自分の感情と向き合えるので、ネガティブになりづらくなるといわれています。 ただし「毎日3つ書かないといけない」と義務感が生じると、つらくなってしまいます。 そこで本書では「よかったこと」や「今日のありがとう」を書くことを推奨するものの、特に数を設けず、書くハードルを下げ、継続しやすいようにしています。 手帳への書き込みは、続けやすいことで、自己肯定感が上がり、自分にやさしい気持ちになれるという効果もあります。 以上が、自分の大切なことと向き合いたいときに、手帳を使うことで得られるメリットです。 次回は、自分の心の内側と深く向き合うためのセルフチェック法をお伝えしていきます。 ■「大人の手帳術」をもっと読む 大人の手帳術1:夢や目標を叶える人の「手帳の使い方」と5つのメリット 大人の手帳術2:なりたい自分に近づく「TO BE思考」セルフチェック 大人の手帳術3:新しいチャレンジの前に「人生の棚卸し」手放すべきは? 大人の手帳術4:続かないのはなぜ?手帳をムリせず使い続ける3つのコツ