万博イヤーの2025年「歴史的な転換点」…吉村知事ら、仕事始めで決意新たに
正月休みが明けた6日、官公庁や多くの企業で「仕事始め」となった。大阪・関西万博の開幕が4月に迫る大阪では、行政や日本国際博覧会協会(万博協会)の関係者が気持ちを新たに職務をスタートした。
万博は4月13日~10月13日、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催される。大阪府の吉村洋文知事は府議会議場で幹部職員に「万博イヤーの今年は歴史的な転換点。大阪が世界から注目されるチャンスと捉え、オール大阪でチャレンジすることが重要だ」と訓示。府と大阪市は「万博後」を見据えた成長戦略を策定する予定で、吉村知事は「次世代につなぐレガシー(遺産)を意識してほしい」と呼びかけた。
万博協会の石毛博行事務総長は職員への訓示で「万博が目指すものは、どういう未来にしたいのかを来場者や日本全体、世界中の人々と一緒に考えること。参加者の準備をしっかりとサポートしていこう」と求めた。
京都市役所では、松井孝治市長や職員有志約300人が着物姿で仕事始めに臨んだ。伝統産業振興のため15年以上続く取り組みで、市産業観光局員(35)は「着物を着ると気が引き締まる。今後も日本が誇る和装を京都から発信したい」と話した。