巧みな語りと音楽で無声映画を彩る!100年前のスーパースター“カツベン”が小学生たちを魅了 岐阜・高山市
“カツベン上映会”では、チャップリンの作品など喜劇映画を2本上映。山内さんによると、事前に考えた台本をもとに、集まった観客の年齢層や反応によってアドリブで言葉を加えたり、逆にせりふを削って音楽のみに委ねることもあるといいます。
約80分間の”カツベン上映会”は終了。初めて”カツベン”に触れた子供たちからは、「生まれて初めて無声映画をみたからちょっとドキドキして、怖くなったけど見たらすごく面白いなと思った」、「(映画の)世界に入り込めるような感じでおもしろかったです。もっと違う(無声)映画も見てみたいと思いました」など声が寄せられました。
“カツベン”を楽しんでいた子どもたちの様子に、「新宮まちづくり協議会」島田さんも、「いやぁ映画を見とる時の子どものリアクションが、きゃーきゃーわーわー騒いで。あれだけ反応するとはね」と、嬉しそうな笑顔を浮かべます。
今ではほとんど無くなったものの、かつては大きな人気を集めた「カツベン」の文化。その活動を続ける魅力について、山内さんは“ライブ感”を挙げます。 「映画っていうのは変わらないけど、弁士、楽士、そしてお客さんも変わるっていうこのライブ感。映画や演劇、コンサートやライブの良いところが合わさった芸能だと思っています」と、カツベンの魅力を語りました。