就活・転職で役に立つ!「伝わる自己PR文」と「伝わらない自己PR文」のたった1つの違い
その理由は、「具体性」がないからです。受け取った人の姿が全くイメージできません。 この文章は、贈られたお歳暮の包装を解かなくても書けるような文章です。もしかしたら、もらったお歳暮は包みをほどくこともせず、そのまま別の人への「お歳暮」として使い回したのかもしれません。そんな可能性さえあるような文章です。 では、どう書くべきかというと、やはり、相手の頭にイメージが浮かぶように「具体的に描写する」ということが大事です。 お礼状は、「羊羹をもらってとてもうれしかった」ということを伝えるものです。すなわち「羊羹をもらってうれしかった気持ちを伝えなさい」という「出題」だと考えればいいでしょう。 ということは、その気持ちを具体的に書かなければいけません。例えば次のような書き方です。 先日は○○堂の羊羹を頂戴いたしまして、ありがとうございました。早速家族でいただきましたところ、甘さ控えめでほんのりと栗の風味も漂い、大変上品な味わいでした。左党の父も、「この羊羹なら何切れでも食べられる」とお代わりしたほどでございます。このようなお心遣いをいただいたこと、心よりお礼申し上げます。 ● 自己PRは相手の頭の中に 人物像が浮かぶようにする こちらの文章には、受け取った側が喜んでいる情景が具体的に書かれています。「甘さ控えめでほんのりと栗の風味も漂い」「左党の父も、『この羊羹なら何切れでも食べられる』とお代わりした」などの描写によって、「家族が喜んで食べている」映像が頭の中に瞬時に浮かびます。 このような具体的な描写をすることによって、「なるほど、とても喜んでもらえたのだな」と読み手は納得することができるのです。 「具体的に書く」ということに関して、別の文例も見てみましょう。 自己PR欄 私は、一度始めたことは最後までやり抜く意志の強さがあります。例えば小学生の頃から始めた剣道は、中学、高校と続けて、今でも練習をしています。良い指導者や仲間に恵まれて、長く続けることができています。このように頑張れたことは、私の自信にもなっています。また、粘り強さは剣道に限ったことではなく、高校での勉強やアルバイト先で任された仕事など、何事も手を抜かずやり遂げています。