「異論や論争の影さえなかった」大谷翔平とジャッジのMVP満票選出に米老舗メディアも独自見解 歴史的偉業に「彼らはまだ全盛期の入り口にいる」
2024年のMLBは、ドジャースの大谷翔平、ヤンキースのアーロン・ジャッジがそれぞれ、リーグMVPに選出された。シーズン中では他の候補選手の名前も挙がり、さまざまな議論も各メディアを賑わせたものの、ともに満票での受賞と「順当な」結果となった。 【動画】「あー、あー、あー」真美子さんも爆笑 大谷翔平が放ったまさかの発言シーン まさに今季の両リーグの主役を担い、その活躍ぶりが評価された大谷とジャッジ。現在も米国内では両者の選出を称える声が後を絶たない。 米メディア『Sports Illustrated』では、両者の満票受賞について、「異論や論争の影さえなく、MVPの発表にはドラマは存在しなかった」と報じている。 その上で、「だが、この結果を『当然のこと』として片付けてはならない。この類い稀なる偉業を当然のものとして見過ごしてしまうのは、重大な過ちだ」と主張。大谷の本塁打と盗塁の「50-50」達成や、ジャッジの58本塁打など、それぞれの記録がハイレベルだったと称賛し、「ジャッジは現役最高の打者であり、オオタニは現役最高の選手だ」などと評した。 他にも同メディアは、それぞれが自己最高の打席数、WAR、打点、塁打数を記録し、初めてワールドシリーズに進出したシーズンだったと振り返り、「彼らがまだ全盛期の入り口にいる可能性が高い」として、プレーヤーとしてのさらなる成長に期待を寄せている。 加えて、「彼らは体格の大きさとスピードを兼ね備えているという点でも際立っている」と指摘。「ジャッジ(6フィート7インチ)とオオタニ(6フィート4インチ)は非常に大柄だ。これほどの身長を持ちながら、打率.300、50本塁打を記録した選手は過去に3人しかいない」などと、フィジカル、身体能力の高さを強調。またジャッジも二桁の盗塁数(10個)をマークしており、打力、走力を備えているとして、「ジャッジ、そしてオオタニは、野球史上でも類を見ない大型選手だ」と説いている。 同メディアは両者に対し、「これからもMVP争いや野球の歴史において、彼らは中心的な役割を果たしていくに違いない」として、来季以降も同様のパフォーマンスが繰り広げられると見通している。 長きに渡るメジャーの歴史を遡っても、大谷、ジャッジが特異な存在であることは間違いない。そして、今季も最後までフィールドに立ち続けた2人は、この先も長く球界屈指のスターとして、夢のようなプレーをみせてくれるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]