ドコモ口座問題 ゆうちょ銀行「補償も含めて真摯に対応」
ゆうちょ銀行の池田憲人(のりと)社長は11日、NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使って預金が不正に引き出された問題について、「この度はお客様にご心配をおかけしていることに深くお詫び申し上げる。被害に遭ったお客さまへは補償も含めて真摯に対応する」と述べた。 【動画】かんぽ生命保険、来月5日営業再開へ 日本郵政が会見
腑に落ちない取り引きは「コールセンターに連絡を」
日本郵政グループが不適切販売問題で自粛していたかんぽ生命保険の営業を10月5日から再開すると発表した会見の場で、ドコモ口座問題に関して質問が出た。 池田社長は、利用者が通帳を確認できる状況であれば「ぜひ通帳を見て、自分が腑に落ちないもの(取り引き)については、コールセンターに電話くださいと(ホームページで)お願いしている」と説明。銀行への影響については「現在調査中。現時点では(回答を)差し控えたい」と述べるにとどめた。 「被害に遭ったかは自分で確認してということか」と記者がただすと、「ゆうちょ銀行としても調べられるところは調査していきたい」とした上で、「チャージ」の部分に「何らかのヒントがないかと探り始めている」と話した。 ゆうちょ銀行はドコモ口座問題の発覚以後、新規口座の登録や口座変更は停止していたが、11日になって、ドコモ口座へのチャージも当面停止することを発表した。 ドコモ口座を通じた不引き出し問題は、11日午前0時時点で全国の地方銀行など12行で被害があったと報じられている。