田中将大 メジャー仕様に進化させた魔球
ヤンキースタジアムには、「Kマーク」を付けたキャップやボードを持つファンの姿も見え始めた。現時点で、マリナーズのへルナンデス39個。マーリンズのフェルナンデスは、33個で田中以上のペースで奪三振を量産しているが、魔球に見える田中のスプリットと三振王のイメージが、ファンや対戦相手の中では、重なりつつある。 「最多勝や奪三振のタイトルの可能性も広がりますよね。私的には、三振は意識すると力みにつながってくるので、その意識は持たない方がいいと考えています。今日は完璧なピッチングでしたが、これでスプリットも含めて、すべてメジャー仕様への切り替えが終わったと考えるわけにはいきません。また環境も変わるし、彼の調子も変わります。大事なのは、その中で、日々、どう対応していくか。その力がマー君にはあると思っています」とは、与田さんの意見。確かに、この先、山も谷も待ち受けているだろうが、伝家の宝刀、スプリットのメジャー仕様への変更に成功した田中は、間違いなく、162億円の契約に恥じない結果を残すはずだ。