【西武】渡辺監督代行 先発・渡辺勇太朗の〝7回続投〟に込めた意味「普通なら交代なんですけど…」
西武は1日の巨人戦(ベルーナ)に4―3とサヨナラ勝ち。渡辺久信監督代行(58)になっての本拠地初勝利は劇的なサヨナラ勝利だった。 試合後、渡辺代行は「すごいゲームでしたね。(元山は)昨日のバッティングもいい感じだったので、あそこは何とか塁に出てくれればというところで、まさか本塁打とは思わなかったですけど。ただ、やっぱりみんなの勝ちたいという気持ちが出たゲームだと思いますけど」と8、9回の追い上げを振り返った。 1点を追う9回は先頭・源田が11球粘っての出塁。相手のバルドナードに執拗にプレッシャーを掛けた。同代行は「あの場面、先頭で塁に出るというのはすごく難しいところ。やっぱり源ちゃんがああいう形で先頭で出ると、ベンチも『いける!』という気持ちになる。逆に相手ピッチャーも嫌な予感がするんじゃないかなと思います」と主将のお膳立てに再敬礼した。 そして、2犠打2四球1安打と2番の仕事を果たした3年目・滝沢についても「夏央は相手にしたら〝いやらしい選手〟じゃないかなと思うますね。ヒットも打つんですけど四球も選べるところは、非常に〝いやらしい選手〟になってきている」とその成長に目を細めた。 同点打の蛭間については「今日(渡辺)勇太朗が先発だったので、高校(浦和学院)の同級生なので決めるのは蛭間かなと思っていたんですけど、なかなかチャンスで打てなかった。でも最後ね、あれはなんて言ったらいいですかね。形とかじゃない、ほんと気持ちで打っちゃった感じですよね」。 先発で7回6安打2失点と試合を作った渡辺勇の投球には「素晴らしかった。序盤リズムに乗れて、中盤ちょっと相手に攻められピンチはあったんですけど、そこを何とかしのぎながら2失点。普通なら交代なんですけど、もう1回投げていい形で終わるということと、勝てるピッチャーになるためにはもう1イニング投げないとダメだと思ったので、もう1イニング行かせました」と6年目右腕にはメッセージを込めた続投を指示した。 松井監督の休養劇があった後の本拠地勝利は完売御礼。渡辺代行は「これは本当、我々も勝ちたいんですけど、ファンも勝ちたいと思っていると思うので、すごい声援で後押ししていただいたと思います。今日は取れたので明日勝って勝ち越したいと思います」と前カード・中日戦に続く〝反攻ノルマ〟の勝ち越しを誓っていた。
東スポWEB