【対策を解説】スマホを乗っ取るSIMスワップ詐欺 偽造マイナカードで乗っ取られた大阪・八尾市議も被害 突然の「圏外」はすぐにショップへ 認証はSMS以外がおすすめ
自分の携帯電話が知らぬ間に機種変更され、キャッシュレス決済17万円分が悪用された…大阪の男性がそんな被害に遭った。勝手にローンを組まれ、225万円の高級時計・ロレックスの購入までされた。 被害を訴えたのは、大阪府八尾市の松田憲幸市議。何者かにマイナンバーカードを偽造され、スマートフォンを乗っ取られたのだという。
■突然、携帯が「圏外」に マイナカード偽造で「乗っ取り」か
松田市議によると、4月30日の午後、携帯電話の電波が急につながらなくなり、大阪市内のソフトバンクショップを訪れたところ、名古屋市内の店で機種変更がされたことが発覚。犯人は、偽造したマイナンバーカードを使って松田市議になりすまし、犯行に及んだとみられる。 松田市議は、公式HPに「住所・名前・生年月日・携帯電話・固定電話」のすべてを載せていた。市民の声を聞くためにオープンにしていた情報が悪用されてしまった形だ。同様の被害は、4月に東京都の風間ゆたか都議会議員も訴えている。個人情報を公開することが多い公人に多い被害なのだろうか。 「他人のスマートフォンを乗っ取る『SIMスワップ詐欺』は、普通の人にも十分に起こり得る犯罪です」 こう警告するのは、サイバー犯罪に詳しい、神戸大学大学院の森井昌克名誉教授。 日本でSIMスワップ詐欺が発生し始めたのは2018年頃。その後、手口は巧妙化しているという。キャッシュレス化が進む中、スマートフォンを乗っ取られると、とんでもない被害になりかねない。自分でできる対策はないのか、森井名誉教授に話を聞いた。
■SIMスワップ詐欺とは
【森井名誉教授】 SIMスワップ詐欺とは、不正に入手した個人情報で身分証を偽造し、携帯電話のSIMカードを再発行、その番号の契約者になりすます犯罪です。SIMカードには、携帯電話に関連する様々な個人情報が入っているので、SIMカードさえあれば、他人の携帯を乗っ取ることができるのです。 今は、(キャッシュレス決済やインターネットバンキングといった)様々なサービスの「認証」の多くは携帯電話番号で行うので、他人の電話番号を奪ってしまえば、不正決済や不正送金ができてしまいます。そして、SIMカードは、マイナンバーカードや運転免許証といった身分証があれば、携帯電話ショップですぐに再発行ができてしまうのです。
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