ANAの737、ANAウイングスに運航一元化
全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループは10月1日、ボーイング737-800型機の運航をANAウイングス(AKX/EH)に移管し、一元化した。 【写真】ANAウイングスに運航を一元化したANAの737-800 737-800はANAグループの国内線機材で、座席数は2クラス166席(プレミアムクラス8席、普通席158席)。現在は39機保有しており、これまでは持株会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAとANAウイングスの2社が運航していた。 グループ内で2つの組織が同じ機材を運航していた二重構造を解消することで、生産性を向上させる。また、一元化で737-800の運航に関する課題解決や、組織としての魅力向上などを進め、グループの競争力を高める狙いがある。 ANAウイングスは、ANAの国内線の約半数にあたる1日約350便を運航。737-800とターボプロップ(プロペラ)機のデ・ハビランド・カナダDash 8-400(旧ボンバルディアQ400)型機を運航している。 国内線の幹線から地方路線まで幅広くカバーしており、国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」が完成していた場合、ANAウイングスが運航する計画だった。 737-800の移管により、ANA本体が運航する旅客機は、ボーイング機が777-300ER、777-200/-200ER、787-10、787-9、787-8、767-300ER、エアバス機がA380、A321neo、A321ceo、A320neoとなる。また、貨物機の777F、767-300F/BCFもANA本体が運航している。
Tadayuki YOSHIKAWA