【笹塚】「dough-ist(ドウイスト)」湯種の魔術師が手がける名パンと、飲めるドーナツとは?
世界が注目する“日本のパン”。その良さをもっと追求したい
すべてのパンやお菓子で製法を工夫し、新たな味わいを生み出す川原シェフ。なぜ、そこまでレシピをこだわり抜くのか? そこには、シェフの“日本のパン“への愛がありました。「日本のパンって、独自に進化してるんですよね。もちろん世界中で日々進化していますが、日本には日本にしかないパンがあるし、高い技術を持った職人さんも多くいます。海外のパンに憧れたり、技術を真似したりするだけではなくて、それをもっと伸ばすべきなんじゃないかな、と思ったんです。何十年後かに、外国の人から『なんか日本だけ変なパンあるよね』って注目されるみたいな(笑)お店を立ち上げたのも、そうした思いからでしたね。日本のパンを進化させて、それを世界に発信していけるようなお店を作りたかったんです。それまでにはいろんな手前の目標もありますが、最終的には日本のパンを変える、そして世界のパンも変える、というところを目指しています。お店の商品も、“すべてのメニューが究極”というのにこだわっていて。説明書きが足りないというか、説明をしたくてたまに接客します。尖りすぎていて、『こんなのパンじゃない』となりかねないんですよね(笑)“新しいパン”を目指しているので、ある意味そうなんですが。ラインアップの幅も、すごく広いと思います。棚の上には大きな食事パンが並んでいて、総菜系のパンもあって、菓子パンとかドーナツとか焼き菓子もあって…。このすべての品のレベルが高かったり、こだわりが強かったりしたら面白いかなと考えていますね」
また行きたい。人に勧めたくなるベーカリー
取材の間も、穏やかな空気が流れていた店内とバックヤード。「この内層いいね! 」「あんの詰め方きれい! 」と会話する川原シェフとスタッフ、笑顔で商品を手に取るお客さん…。笹塚に生まれたdough-istは、日本のパンを切り開く拠点として、楽しげな雰囲気と可能性で満ちています。 About Shop dough-ist(ドウイスト) 東京都渋谷区笹塚3-12-5 営業時間:11:00-19:00 定休日:なし Instagram:@doughist.sasazuka
ウフ。編集部 磯部美月