【新日本】スターダム白川未奈が王座陥落 2冠逃すも「必ず女子プロレスの世界の中心に立つ」
<新日本プロレス:WRESTLE DYNASTY大会>◇5日◇東京ドーム スターダムのRPW統一ブリティッシュ女子王者白川未奈が2冠獲得を逃した。新日本が管轄するSTRONG女子王者メルセデス・モネ(32=AEW)との王者対決に臨んだものの、14分6秒、モネメーカー(変形DDT)を浴びてトドメを刺された。足4の字固め、ニークラッシャーなど徹底したヒザ攻撃、さらに雪崩式インプラントDDTモネを追い詰めたが、最後に競り負けた。 【写真】コーナーでベルトを誇示する「ちゃんみな」白川未奈 泣きながら会見場に現れた白川は涙声で「日本の皆さんの前で勝利をつかむところ、皆さんの目の前で日本でみせなかった…」と言葉を詰まらせた。24年は所属スターダムのリーグ戦などを欠場し、定期的に海外に進出。AEWマットを中心に“世界”で戦ってきた。 白川は「みんなに迷惑をかけながらずっと米国で試合をした。声援もたくさんいただいてすごくうれしかったけれど、1人で日本人として少しさみしい気持ちがあって。今日は、たくさんの日本のみなさんに応援していただけた。本当にうれしくて、だからこそダブル王者になるところをみせたかった」と言葉を震わせた。 リングを離れれば、モネとは旧知の友人。18年に初来日したモネと最初に仲良くしたのは白川だった。白川は「レスラーとして成長する際に支えてくれた。感謝と尊敬はあるけれど、東京ドームではナンバーワンのワールドワイドレスラーになるために戦う」と意気込んでリングに立っていた。モネはWWEでサーシャ・バンクスのリング名で活動し、ロウ、スマックダウン、NXTの女子王座と女子タッグ王座を獲得して女子グランドスラムを達成。ハリウッド映画出演などでも活動し、AEWでTBS王座も保持する2冠王者として君臨している存在だった。 友人とはいえ、世界的知名度の高いモネを撃破すれば大きなアピールになったはずだった。白川は「私は人にどれだけ無理だと言われても、不可能なことを可能にするのが白川未奈なので。世界の中心、女子プロレスの中心はメルセデス・モネかもしれないけれど。必ず白川未奈が女子プロレスの世界の中心に立って、動かしてやりますよ。モネに勝つのは私だ」と大きな目標を掲げていた。【藤中栄二】