【解説】国会の議論に“今年ならでは”の特徴…31年ぶり“異例の採決”も
■議論が深まらなかったテーマも
藤井キャスター 「となりますと、いろいろなテーマが議論されるべきだったと思いますけれども、今年、この『政治とカネの問題』に隠れて議論が深まらなかったテーマはというのはあるんでしょうか?」 天野記者 「与野党の議員や官僚に取材をしたところ、例えば少子化対策の財源として政府が示した『子ども・子育て支援金』です。岸田首相は国民1人あたりの負担額が、平均で月額500円弱になると説明していますが、『実質的な負担増にはならない』という説明には批判が出ています。さらに、次期戦闘機を第三国へ輸出できるようにする輸出ルール緩和なども大きなテーマです。ある野党議員は『国民生活に直結するテーマの問題点を浮き彫りにする議論が進まない』と指摘しています。参議院では残り1ヶ月、予算員会は続きます。裏金の実態を明らかにすることももちろん大事ですが、大事な政策の議論が進むことを期待したいと思います」