吹きかけるだけで「皮の農薬」がほぼとれる…フルーツ研究家が皮ごと食べるために使う"お掃除アイテム"
■パイナップルを食べると口角が切れる理由 ③口角の炎症 パイナップルや柑橘類などを食べた後、口角に果汁がついたままだと、口角が切れることがある。フルーツを食べた後は毎回、口まわりについた果汁を、ティッシュペーパーなどで拭き取るのがオススメ。 ④かぶれ マンゴーはウルシ科なので、果皮や果肉に触れた場合、かぶれることがある。 またモモの果皮には、刺毛(しもう)と呼ばれる針状の毛が密集しているため、モモを触った手で、顔など皮膚の薄いところを触ると、誰にでも皮膚炎が起きる可能性がある。 モモを買うときも、できるだけ直接触らず、また買い物カゴに入れるときも、優しくそっと扱うのがオススメ。デリケートなモモをベタベタ触るのは、傷(いた)みの原因になり店舗に迷惑をかけるだけでなく、皮膚炎のリスクも上げるのでよくない。 モモ狩りにいったときや、職業柄、モモに触れる機会の多い人は、必ず手袋をつけること。もし素手で触った場合は、体のほかの部位には触れずに、泡立てた石鹸で、刺毛をよく洗い流すとよい。 ■無農薬栽培ではリンゴは3%に減収 「農薬は恐ろしいもの」というイメージをもつ消費者もいるかもしれない。ただし、温暖多湿の気候では病虫害が多いため、日本での無農薬栽培は減収率が高い。とくにフルーツでは顕著で、リンゴでは3%にまで減収する。 もし国産フルーツのすべてが無農薬栽培になれば、現在の価格の何倍にも高騰してしまうだろう。 私は毎日2kgくらいのフルーツを食べ、外果皮も食べることが多いので、残留農薬は誰よりも不安だった。そこで2013年から独自に、残留農薬の実態調査をしてきた。 自治体では残留農薬の抜取り検査が行われるが、その様子を直接見るために、青果卸売市場に200回以上通った。さらに、全国数十カ所の産地を訪れ、農薬作業についてヒアリングなどもおこなってきた。 また国が公表する、年間延べ数十万成分ある、フルーツの残留農薬データも整理し集計している。