「打つ手がなかった」カブス鈴木誠也 復帰戦のドジャース山本由伸を称賛 対決はノーヒットで2三振
◇MLBナ・リーグ カブス6-3ドジャース(日本時間11日、ドジャー・スタジアム) 【画像】鈴木誠也選手を2度の三振に打ち取った山本由伸投手 4人の日本人選手が競演した一戦。ドジャースはこの日が復帰戦となる山本由伸投手が先発し、大谷翔平選手が「1番・指名打者」。そしてカブスは今永昇太投手が先発し、鈴木誠也選手が「3番・指名打者」で出場しました。 鈴木選手は初回から山本投手と対戦します。第1打席は外角低めに決まる157キロのストレートに手が出ず見逃し三振。続く第2打席は2ボールからカーブ、ストレートと攻められ平行カウントとなると、最後はスプリットに空振り三振。山本投手の前に、完全に抑え込まれます。 それでも6回の第3打席、3番手トライネン投手のシンカーをはじき返しセンターオーバーのツーベースを放つと、2点ビハインドで迎えた8回の第4打席、5番手フィリップス投手のスライダーをセンター前に運ぶタイムリー。さらに、ドジャースの悪送球の間に、1塁ランナーもホームインし3-3の同点に追いつく一打となりました。 その後、鈴木選手はドジャースのこの回3つめとなるエラーで勝ち越しのホームを踏むと、9回にもヒットを放ち、この日は5打数3安打1打点。5試合ぶりのマルチ安打となりました。 試合後、鈴木選手は「今日の(山本)由伸はすごく良かったですし、なかなか打つ手がなかったというか、難しかった。今日は球数も決まっていたのでフルで初回から飛ばしてきてたのはわかっていた。前回対戦よりスピードも速かったし、スプリットの落ちも良かった。なかなかあのスピードであそこまで落差があってというのは見きれなかった」と、復帰戦で4回8奪三振1失点と好投を見せた山本投手をたたえました。 また、相手のエラーもあり8回に一挙5点を奪い逆転したことについて、「打線もすごく良かったと思うが、ピッチャーがドジャースの強力打線をしっかり3失点で抑えて粘り強くやってくれたから最後、僕たちがいい攻撃ができたと思っている。どのチームにもミスは出てくるし、そのミスが多ければ負ける流れに行きやすい。うちのチームがミスなくやれていたからこういう試合展開にもってこられて、相手がミスをしたところで、僕たちがつけこんでいけたのが勝因かなと思う」と試合を振り返りました。