韓国「独自核武装」までエスカレートした大統領の強硬発言:高まる朝鮮半島の軍事的緊張
(c)Yeongsik Im / stock.adobe.com
昨年末から年始にかけての北朝鮮の威嚇に対し、韓国は強硬姿勢で対応している。 12月26日の北朝鮮無人機5機の韓国侵入直後、韓国政府は「目には目を、歯には歯を」とばかりに、無人偵察機「ソンゴルメ(ハヤブサの意味)」2機を、軍事境界線を越えて北朝鮮側に飛ばし、軍事施設を撮影するなどした。韓国が無人機を北朝鮮側に侵入させるのは、朝鮮戦争で休戦協定が締結されて以降で初めてだった。 北であれ、南であれ、軍事境界線を越えて無人機を飛ばす行為は休戦協定違反である。だが韓国政府は、北朝鮮側の軍事挑発に同じレベルの応酬をしただけだ、とした。韓国メディアは、こうした対応の背景には、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「相応の措置」を取るように指示していたからだと報じた。『中央日報』によれば、尹大統領は軍に「北の無人機1機が来れば、われわれは2、3機送ってほしい」と語ったという。
本文:5,989文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
平井久志