医療・福祉の入職者超過 23年雇用調査、前年より改善しプラスに(厚労省)
厚生労働省が8月27日に公表した「2023年雇用動向調査」の結果で、入職者が離職者より多い入職超過率は「医療・福祉」産業では1・4%だった。前年調査は現在の統計方法になった04年以降で初めてマイナス(0・9%)となり、離職者が入職者より多い離職超過状態が大きな波紋を呼んだが、2・3ポイント改善してプラスとなった。 「医療・福祉」の入職者は、前年調査から12万8400人増えて126万6500人、離職者は5万2900人減って115万7100人となり、10万9400人入職者が離職者を上回った。前年調査では7万1900人離職者が入職者より多かった。 産業別では、「医療・福祉」の入職者は「宿泊・飲食サービス業」「卸売・小売業」に次いで3番目に多いが、離職者も両産業に次いで多かった。 全産業の入職者は70万3200人増の850万1200人。離職者は32万4300人増の798万1000人だった。