競馬は景気のバロメーター?「2024年JRA売上高」に見る日本経済の現在地【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
但し書き付きの緩やかな景気回復
24年の「月例経済報告」の景気判断は、12ヵ月すべてで「景気は、〇〇〇だが、緩やかに回復している」との判断でした。景気判断の但し書き付き部分は、1月の「このところ一部に足踏みもみられるが」で始まり、2月~7月は「このところ足踏みもみられるが」でした。8月から直近12月までは5ヵ月連続で「一部に足踏みが残るものの」になりました。もたつきながらも、プラス基調を維持したJRA売得金の年初からの累計前年比と似た感じがします。 ※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。 宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト) 三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。
宅森 昭吉