<頂きへ!・センバツ2023大垣日大>選手紹介/1 /岐阜
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社・日本高校野球連盟主催)に出場する大垣日大。3月18日の開幕に向けて練習に励む選手たちの意気込みや素顔を紹介する。(この連載は黒詰拓也が担当します)=随時掲載 ◇「日本一の声」を意識 日比野翔太主将(2年) リーダーシップを見込まれて主将に就き、捕手やベンチでチームを率いてきた。よく通る声で、練習中はナインに指示し、きついメニューでは鼓舞する。 プレーだけでなく、寮での整理整頓など日常生活でも「自分が模範を示す」ことで信頼を集め、甲子園を目指し県内外から来た選手たちをまとめてきた。試合中はベンチでも状況に応じて積極的に声を出し、「日本一の声」を意識する。力強い打撃も持ち味だ。 小中学校時代に所属していたチームでもキャプテンだった。先頭に立つことにやりがいを感じる一方、チーム全体の責任を負わなければならないことも知っている。野球以外に六面立体パズルが得意。養老町出身。好きな食べ物はオムライス。 ◇攻守でチーム支える 山田渓太投手(2年) 昨秋の県大会と東海大会の全9試合に登板。愛工大名電との試合では圧巻の投球で完封した。攻撃でも中軸を担い、本塁打を放ったこともある。ナインからの信頼が厚く、チームを攻守で支える。 エースと自覚し、自身に厳しく、責任感が強い。自分の言動が良くも悪くもチーム全体に影響することも分かっている。この冬はスタミナ強化のため、走り込みに力を入れ、「ボール1個分」にこだわって制球を磨いた。 大垣日大に進んだのは阪口慶三監督の情熱にひかれたから。「『甲子園は見るものでなく、行く所だ』と監督に言われたことが忘れられない」。身体能力が高く、勉強も怠らない。愛知県豊田市出身。好きな食べ物は母が作るご飯。 ◇慢心せずに打撃磨く 米津煌太(こうた)内野手(2年) 監督から「一発長打が持ち味の4番バッターらしい4番」と太鼓判を押される。守っては指揮官が重視するセンターラインの二塁手を務め、日々のノックでは足を素早く動かしてゴロをさばく。 昨秋の県大会ではライナー性の本塁打と滞空時間の長い本塁打を放ったが、慢心せずに打撃練習を続け「打球の質が変わった」。昨春のセンバツにも出場し2回戦で敗退した悔しさを晴らすためにも「監督を日本一の男にする」と力を込める。 大垣日大で「野球の難しさを学んだ」と語る。簡単には勝てないと分かっているからこそ、グラウンドに掲げられている「基本に忠実」などの「心得」を大切にする。愛知県岡崎市出身。好きな食べ物はエクレア。