再評価される芸人・鳥居みゆき「変わったのは世間の目、私は何も変わっていない」児童発達支援士の資格を取得し、番組では子どもたちをサポート
「バラエティ番組やYouTubeで見せる言動が、以前に比べて優しくなっていませんか?」かつて”孤高の芸人”と呼ばれた鳥居みゆきに尋ねると、こう返ってきた。「私はやってることも思想もぜんぜん変わってないですよ。勝手に周りと世間が変わっていっただけだと思います」変わったのは本当に世間なのだろうか? 【写真】今では懐かしい、2012年の鳥居みゆきさん
「病院に行け!」みたいな扱いが多かった
「私はやってることも思想もぜんぜん変わってないですよ。なんていうんですか、多様性? とかで、勝手に周りと世間が変わっていっただけだと思います」 「バラエティ番組やYouTubeで見せる言動が、以前に比べて優しくなっていませんか?」 その質問に対して、鳥居みゆきはこう答えた。「変わったのは私ではなく、アナタたちを含めた世間なのでは?」 2000年代後半、ダボダボの白パジャマにテディベアのぬいぐるみを抱えたキャラ「まさこ」が、マラカスを持って大暴れするネタ「ヒットエンドラン」で一躍ブレイクを果たした鳥居。 だが、そのエキセントリックなイメージが先行し、本人の資質以上にトリッキーな存在というレッテルを貼られてしまったのは事実だ。そうした偏見に近い扱いが時代とともに薄れていき、世間からもひとりの芸人として受け入れてもらえるようになった、と本人は語る。 「人気が出たころは、私が考えてしゃべっていたものも“鳥居、やっぱ変だ”ってバッサリ切られて、マトモに受け取ってもらえなかったんです。ちゃんとゴールを設定して話しているのに、入口が特殊だとすぐにシャッターを下ろされてしまう。 例えばイギリス料理のことを、“イングランド料理とかアイリッシュ料理とか…”と言ったとして、“全部イギリス料理じゃねぇか!”とツッコまれるのを期待しているのに、“はいはい、あとで甘いお菓子あげようね~”って流されていましたから。事務所の先輩である竹山さんなんて特にひどいですけど(笑)、たいていの先輩方は“あとで病院行け!”みたいな返ししかなかった」