食博の開催1年前決起集会「和食を盛り上げよう」
来春大阪で開催される食博覧会(食博)
食博の開催1年前決起集会「和食を盛り上げよう」
来春大阪で開催される食博覧会(食博)の開催1年前を記念し、主要関係者らがこのほど、大阪市内のホテルで決起集会を開いて、気勢を上げた。食博は1985年から4年ごとに8回開催。9回目となる来年は「日本の祭り・日本の味くらべ」をテーマに開催。和食がユネスコの無形文化遺産に登録後、初めての開催になることから、会場では「大阪が和食の本場であることをアピールしたい」と意気込む声が聞かれた。
祭りと食で日本文化を発信
決起大会には関西の外食産業や経済界、自治体関係者ら500人が結集。食博覧会実行委員会の本荘武宏会長(大阪ガス社長)が「日本文化の象徴といえる祭りと食の魅力を掘り起こし、訴えていきたい」とあいさつ。「1年後の食博開催の成功に向け、チーム食博の結束をより一層強くしていこう」と呼び掛けた。 さらに「来場者にナイトタイムを含めて存分に楽しんでいただくため、開催時間を午後8時まで延長する」と、開催時間の延長を明らかにした。 来賓の松井一郎府知事があいさつし、「5年前知事に就任したとき、大阪を訪れる外国人旅行者は年間160万人だったが、昨年は710万人に増加した。もっとも求められている大阪の魅力は食であり、食博関係者が積み上げてきた努力が開花している」と、食関連続開催の成果を評価。「大阪府としても、観光情報の多言語化や観光案内所の充実などで、食博が前回以上ににぎわうよう努力していきたい。いっしょに盛り上げていきましょう」と激励した。 吉村洋文大阪市長も「大阪が世界中から注目を集めている。韓国の調査で、行きたい都市の1位がパリで、2位が大阪だった」と、大阪の国際的注目度の高まりに言及。「大阪の主要な魅力は、観光資源に加えて食文化だ。食博は大阪の食文化を内外に発信する大きなイベントであり、大阪市としてもしっかりPRしていきたい」と意欲を示した。 この後、松井知事、吉村市長が前売り入場券を購入するセレモニーが行われた。吉村市長は「(チケット代は)私の自腹です」と笑顔で話した。