金融正常化で業績が拡大する金融に投資する「ダイワ金融新時代ファンド」、S&P500上回るリターン獲得
このように金融事業者はPBRを改善するための施策に積極的に取り組んでいるにもかかわらず、株式市場での評価は進んでいない。同ファンドの組み入れ銘柄のうち、「PBR1倍割れ」の比率は2024年4月末時点で66%と同時期のTOPIX(東証株価指数)の24%と比較すると、非常に高い水準になっている。同ファンドの5月末時点のPBR(実績)は1.04倍、PER(実績)は14.58倍となっており、同時点のTOPIXのPBR(同)1.4倍、PER(同)17.9倍より低い水準であり、一段の水準訂正が期待される。
同ファンドに対しては、2023年半ば以降から活発な資金流入も続いている。2024年5月には月間で50億円程度の資金流入もあり、基準価額の上昇と相まって純資産総額も急速に拡大している。日銀は、6月に開催した金融政策決定会合で長期国債の買い入れ規模の減額の方針を決定。量的金融緩和の縮小とともに、次のステップとして利上げも視野に入ってきたとみられている。これらは国内の金融業には追い風になる。(グラフは、「ダイワ 金融新時代ファンド」のパフォーマンス推移)
ウエルスアドバイザー