マスク氏のニューラリンク、脳インプラントの実現可能性調査開始へ
[25日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が創設した新興企業ニューラリンクは25日、脳インプラントとロボットアームを使用した新たな実現可能性調査を開始する承認を受けたと発表した。 ニューラリンクは「PRIME」と名付けられている試験で、脳にチップを埋め込むコンピューターインターフェースと手術用ロボットの安全性評価、四肢麻痺の患者が考えるだけで外部装置を制御できるようにインプラントを装着した場合の初期効果に対する評価を行っている。 同社はⅩへの投稿で、現在実施中の試験参加者を新たな調査にも登録する計画だと述べた。 米食品医薬品局(FDA)とニューラリンクは、実現可能性調査の詳細情報に関する取材要請にすぐに回答しなかった。 同社は先週、カナダ保健省から、カナダ国内で脳インプラント装置の臨床試験を開始する承認を得た。同社と提携するカナダの脳神経外科医は、四肢麻痺患者6人を研究に参加させる許可を規制当局から得ている。 ニューラリンクはすでに米国で患者2人に装置を移植している。この装置により、最初の患者はビデオゲーム、インターネット閲覧、ソーシャルメディア投稿などができるようになった。