公園で見かける清掃員の人たち。「お金をもらわず」ボランティアしているのでしょうか?アルバイトの可能性もありますか?
公園に行くと、清掃中の方に出会うことがあります。よく利用する公園をきれいにしてもらっていると、感心したりうれしく感じたりする方もいるでしょう。 公園の清掃は、自治体が業者に委託しているケースとボランティアに依頼しているケースがあります。清掃によって、収入が得られるかどうかも自治体によって異なるため、自分で清掃に申し込みたいと考えている方は確認が必要です。今回は、公園の清掃をしている方や収入などについてご紹介します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
公園の清掃は誰がしている?
公園の清掃をしている方はボランティアや自治体が雇った方、求人により会社から派遣されている方などさまざまです。委託業者による場合は、清掃をしている方の賃金は委託会社の規定によって変わります。ボランティアでは、自治体によって報酬が支給されるケースとされないケースがあるため、確認が必要です。
公園清掃の収入はいくら?
先述したように、公園の清掃により受け取れる収入は、清掃をしている方が委託業者か自治体からの依頼によるものかで異なります。もし、公園清掃をしたいと考えている方は、自分の属する自治体がどのような方式で、雇い方を決めているのか確認しておきましょう。 ■業務委託によるアルバイト求人 A社が運営しているアルバイトの求人サイトでは、令和6年8月時点で、熊本県での公園清掃のアルバイトを時給932円で募集しています。高知県の求人では、公園の清掃や除草は時給900円でした。 厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」によると、現在の熊本県の最低賃金は時給898円、高知県の最低賃金が時給897円なので、公園の清掃業務は、最低賃金よりも多い金額に設定されている傾向があるといえるでしょう。 ■自治体からの管理依頼 自治体から依頼されたり、自分で申し込んだりして清掃をする場合、報酬がある場合と報酬なしの完全ボランティアで行う場合があります。 例えば、神奈川県横浜市では公園清掃を行う「公園愛護会」というボランティア団体が結成されており、団体に加わることで公園清掃への参加が可能です。公園愛護会は、ボランティア団体のため報酬はありません。 しかし、ゴミ袋やほうきといった清掃活動に必要な道具を提供してもらえたり、花壇づくりや低木の剪定方法の講習会を受けられたりします。花壇づくりや低木を刈り込みするときは、横浜市の職員が同席し、ともに活動をする点が特徴です。公園愛護会は、横浜市の9割の公園で活動をしています。 東京都足立区も、「花壇の自主管理制度」で横浜市のように地域の方が公園清掃を実施している自治体です。横浜市と違う点は、団体単位でのみ申し込みできることと、活動報償費がもらえることです。年に2回支給され、公園の面積によって金額が変動します。もし、500平方メートル未満の公園を清掃した場合、月額2750円を報酬として受けとれるとされています。