北海道 この先一週間は割合晴れて、気温は高め傾向 台風の動向に注意を
前線を伴う低気圧が通過し、雨が降っている今日(28日)の北海道。上空に寒気が入る今夜から明日(29日)朝には標高の高い峠付近では積雪状態となる可能性があります。峠越えをされる方は路面状況に注意して下さい。この先一週間の道内は晴れ間の出る日が多く、気温は平年並みか高めで経過する見込みです。なお、台風第21号の進路によっては週後半の天気が大きく変わる可能性があります。
今日(28日)夜から明日(29日)朝は標高の高い峠付近では積雪も 峠越えには冬装備を
前線を伴う低気圧が通過している影響で、道内では昨日(27日)夜から日本海側を中心に雨が降っています。昨日の降り始めから今日(28日)10時までの降水量は道北の羽幌で22.5mm、札幌では11.0mmを観測しています。低気圧に向かって吹く南よりの風の影響で今朝の気温は全般に平年より4度ほど高く、降水はほぼ雨となっています。 低気圧や前線が千島方面に抜ける今日午後は次第に西高東低の気圧配置となり、上空には11月中旬並みの寒気が流れ込む見込みです。この影響で、太平洋側やオホーツク海側では次第に雨はやむ見込みですが、日本海側では午後になっても時雨のような雨が降り、気温が低下する今夜から明日(29日)朝には、標高の高い峠付近では雪となって積雪状態となる所もあるでしょう。積雪や路面凍結の他、アスファルトの上に霜が降りた際にも路面が滑ることがあります。峠越えをされる方の他、道北の内陸など冷え込み強まる予想となる平地を走行される方も通行には十分注意して下さい。
この先一週間は晴れ間の出る日が多い見込み 気温は平年並みか高めで経過
道内のこの先一週間は、高気圧の圏内となる日が多く、晴れ間の出る日が多くなる見込みです。この期間、北からの強い寒気の南下も予想されていないため、気温は平年並みか高め傾向で経過するでしょう。なお、高気圧に覆われて風が弱まり、晴れる夜間には放射冷却によって気温が急速に低下し、朝晩の冷え込みが強まることもありそうです。体調や農作物の管理に注意して下さい。
台風第21号の動向によっては週後半の天気が大きく変わる可能性も 最新の台風情報に留意を
なお、フィリピンの東には大型の台風第21号があり、28日午前9時現在、時速約10kmの速さで西北西に進んでいます。この台風は今後も北西に進路を取り、1日(金)頃には進路を北東に変えて、西日本方面に接近する恐れがあります。この台風は2日09時までには東シナ海で熱帯性気圧に変わる見込みですが、その後も本州方面に影響を与える可能性があり、進路や発達の程度によっては、週後半の道内天気が大きく変わる可能性もあります。今後の台風情報、気象情報に留意して下さい。
日本気象協会 北海道支社 佐藤 雅義